トップ公式記録員とは 第4回 

公式記録員が行く〜関西独立リーグの舞台裏

 7月13日、大阪府大東市にある龍間グラウンド。
大阪府と奈良県の府県境にある球場だ。生駒山上の阪奈道路沿いにあるのだが、実にヘンピな場所である。標高も生駒山頂とあまり変わりがない。ハッキリ言って、大阪在住の相当な野球マニアですら、こんな球場は知らないだろう。
最寄駅からは遠く離れていて、バスは一応通じているのだが、1時間に1本程度。
したがって車で行くのが無難だが、その際でも阪奈道路は上りと下りで完全に分離されているので、大阪側からしか入場できない。僕の場合は大阪側からなので、行きはよいよい帰りは面倒。行きはそのまま入れるが、帰りは一旦奈良行きの道路に出て、Uターンしなければならない。


 僕の家から大東市に行くには、電車なら一旦大阪市内に出て、そこから電車を二回乗り換えなければならないほど遠く離れているが、車だと案外楽だ。大阪外環状線(国道170号線)一本で大東市内に入れるし、そこから右折して阪奈道路に入り、龍間グラウンドに行くことができる。

ようやく球場に辿り着いた。今日は単なる下見だし、正式な公式記録員がいるので気楽な立場である。もちろん、関西独立リーグの公式マニュアルは頂いていた。僕の付け方とは多少は違うが、基本的には一般式(早稲田式)スコア方法である。
 余談ながら、日本にはスコア記入方法が、大きく分けて一般式(早稲田式)とプロ野球式(慶應式)という二種類がある。市販されているほとんどのスコアブックが一般式で、一般人にも付けやすく、ビジュアル的にわかり易いのが特徴だ。
 一方、プロ野球(NPB)では慶應式を採用している。こちらは一般人にはとっつきにくく、ビジュアル的にも読みにくいのだが、記録の整理は非常にしやすい。NPBにとってはもってこいの記録方法だろう。
僕はプロ野球式を読んだことはあるが実際に付けたことはなく、関西独立リーグは一般式だったのでホッとしていた。今日は持参したスコアブックを付けながら、関西独立リーグのやり方を覚えればいいや、ぐらいに考えていた。

しかし、実際は大違いだった。
この日は大阪ゴールドビリケーンズ×明石レッドソルジャーズの対戦だったが、大阪が勝てば前期優勝が決まる。そのため、大手新聞社からも記者が取材に来ている。
その大手新聞社に載る公式記録を、今日の公式記録員は判定しなければならない。NPB(日本プロ野球機構)におけるBISのようなものだ。NPBから各マスコミに送られる公式記録は、全て公式記録員が記録したデータが発表される。

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